そんな水瀬と、”同期”という関係が一瞬崩れそうになったことがある。入社して3年目の頃だったと思う。

仕事でミスをして自棄酒(やけざけ)をしたことが一度だけあった。

そんな時も隣にいたのは水瀬で。

その頃から密かに水瀬のことが好きだった私は、酒の勢いで告白をした。


でも、水瀬には高校時代から付き合っている彼女がいたんだ。

今までそんな素振りを見せなかったから、全然知らなかった。


辛くて悲しかったけれど、それでも諦めの悪い私は…


「彼女がいても関係ない。水瀬のこと、ずっと好きでいるから」

と、頭の悪い宣言を本人にしていた。


…水瀬のこと、今も、今この瞬間も…好き。


結婚するって聞いても、好き。





…本当は結婚なんてするなと。
今ここで、叫びたい。