「もとから専科まで勉強させるつもりやったし、それは好きにしたらええ。それを言いたかったんか?」

「いや、これとちゃう。これは俺個人の宣言みたいなもんや。話したいことは二個ある。両方瓏に関してや」


あの千歳狐の?と眉を寄せた親父にひとつ頷く。


「ひとつは瓏のこれからについて。もうひとつは、オヤジに教えて欲しいことがあるんや」