姿勢を正した禄輪さんは祭壇を仰いで二礼、次いで四拍手しまた一礼する。

遅れを取らないように直ぐに同じように柏手を打ち、頭を下げた。


やることは簡単だと言っていたし、同じことを反復するだけだと言っていた。

そう難しいことではないのだろうけど、これから体の中でどんな事が起きるのかが分からずすごく怖い。

それに禄輪さんは「時が来るまで」続けるようにと言った。それはいつの話なんだろう。


何も分からない。分からないからこそ怖い。

けれど今はとにかく、できることを全力でするだけだ。