「"遅くなっちゃったけど、明日の奉納祭出られるよ。いっぱい楽しんで〜"だって。良かったね、瓏」
固まる瓏くんの周りで「マジかーッ」と皆が肩を組んで騒ぐ。
「これで俺ら勝ち確じゃん!」
「ワンチャン賭けて補欠メンバーの名前全部瓏にしといて正解だったな!」
わーっしょい、わーっしょい!と瓏くんを担ぎあげて喜ぶみんな。
「俺の名前、入れてたの? 出れるか、分かんなかったのに」
「あったりめーだろ貴重な戦力なんだから! これで優勝かっさらうぞー!」
瓏くんは目を白黒させた。
勝つのは俺らだよー、と聖仁さんたちが微笑ましそうに笑う。
明日の奉納祭がもっと楽しみになった。