たまらずそう言って身を乗り出すと、瓏くんは嬉しそうに微笑んだ。 「ありがとう。来光、巫寿。俺も好き」 「おい今のはどういう事だ瓏」 「どうって……だから俺も巫寿が好きだって」 「聞き捨てならん」 「はぁー、アホらし」 賑やかな鞍馬勢のやり取りにけらけらとみんなして笑う。 そうして夜は更けていった。