結局全てが片付いたのは夜も深まった深夜の一時を少しすぎた頃だった。


「みんなお疲れ。やれば出来るじゃん」

「無理やりやらされたんだよ……」


皆ぐったりと地べたに座り込みツッコむ声にも張りがない。私も木の幹にもたれかかって目を閉じ深く息を吐いた。


「模擬修祓は今日より断然楽だから、これなら君らも上位入賞できそうだね」

「だったらコレ僕たちやった意味なくないですか!?」

「あはは」

「笑って誤魔化すなぁッ!」


やめとけ来光。
先生には何言っても意味ねぇよ。

燃え尽きた泰紀くんと慶賀くんがそう宥める。


「薫先生、とりあえず早く帰りましょうよ。帰ってお風呂入りたいです」


嘉正くんに激しく同感だ。一刻も早くお風呂に入って休みたい。

明日は土曜日だし、一日中ごろごろ出来のが唯一の救いだ。


「俺も早く寮に帰してあげたい気持ちは山々なんだけどさぁ。君らが思った以上に時間かけるから、神修行きの車逃しちゃったんだよね。次来るの四時間後とかだよ」

「四時間後ぉ!?」


みんなが白目を向いてひっくり返った。気の遠くなるような数字に頭を抱える。

神修へは車を使わないと迎えないし、でも流石にあと四時間も待つなんて……。