「華夜はおしゃれに興味なさすぎ。いっつもパッとしない格好で学校行ってて楽しいの?私に似て素はいい方なんだから、もっと磨けばいいのに」


「ええーだってめんどくさいもん」



美代と違い私は中学から部活ばかりの生活を送っていたため、おしゃれとは無縁に生きてきたし興味もなかった。


ふわふわにゆるく巻いて伸ばしている美代の髪とは正反対に、涼しいからという理由で短い髪の毛も手入れをしていないからあちこち飛び跳ねている。



「そうだ、試してみようよ。ダサ女華夜がどこまで変われるのか。ちょうど新作のコスメも試してみたかったところだし」


「えーめんどくさ…」


「コンビニのアイス一個おごる」


「乗った」






さすがは人気のあるメイクアップアーティストなだけあって、美代の実力はすごかった。