「っ、うわー、なにその殺し文句」
陣内さんのそんな声が私の耳に届いたと同時。
「............んっ、」
目の前には陣内さんのドアップ。
夜の、営業終了後のコンビニの片隅。
─────私は陣内さんを迷わず受け入れた。
それから、
どれくらいキスしていたかは覚えていない。
だって、憧れていて。
密かに想いを寄せていた、
陣内さんと、キスしてしまうなんて予想外だったから..................
「...............馬場ちゃんさー、
もっと、素直に周りに甘えなよ。
じゃないと、本当に1人ぼっちになっちゃう」
長いキスの余韻に浸っていると、
陣内さんは、
また寂しそうに夜空を見上げて呟いた。
その時、
その意味を私は分からなかった.....................