彩葉はその言葉を聞き、微笑む。


そして、澪を馬車のほうへと背中を押し、自身は反対方向の後宮の門の前へと立った。



「彩葉さまっ、頑張ってください!ずっと応援してます!」



「頑張ります、また、会いましょう、澪さん!」



彩葉は応援してくれる人がいる幸せを噛み締めながら後宮の門へと入っていくのだった。



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