「ところでさっきの話なんですけど……」
「ん? 睦美の彼氏の話?!」
「いいえ、違いますけど……」
「そうだ! 睦美誰だ? あたしたちに内緒でいつの間に誰と付き合ってる?」
「八千にバレないように付き合うなんて、一体どうやって?」
ダメだ……パイセンまで悪ノリしてます……。
「ゔゔゔ~…………横田先輩~……」
「え? 男子バレー部の先輩?」
「横田の奴……あの女たらしめぇ」
「なになに、いつの間に、どうやって?」
「横田先輩~、わたしと同じオポジットだから~なんか~色々聞いてるうちに~……」
「思えば横田、睦美のことよく見てた気がする」
「で、なんて告白されたんですか? いつ?」
「なんだ、菜々巳も興味あんじゃん。勉強よりも恋愛よりもバレーが好き、とか言っちゃってたのに」
「そ、そりゃぁ……私だって、少しは……」
駅までの帰り道が華やいでる気がした。やはり女子のこの手の話題は楽しくて、笑顔の香りが周囲に広がっていく。
「ん~別にぃ……告白とかはされてなくってぇ……朝練無い日とか~一緒に学校来たりとかしてたから~」
「してたから?」
「付き合ってるのかな~ってぇ……」
睦美以外、全員ズッコケる。小学生かッ! しかし誰も突っ込まず言葉もない。さすがに鈍い睦美もその雰囲気がおかしいことに気付いたようだ。
「でも、でも~たぶん~。わたし~フラれたと思う~」
付き合ってたことは睦美の中では確定なのね……睦美はこの空気をどう読み取って『でも』という接続詞で会話が繋がってるのだろう? それでも睦美の衝撃発言が私たちの想像の斜め上に行ったので話の続きを聞こう。
「どういうことです?」
「何それ?」
「フラれた?」
「ん~この間~呼び出されて~だけどなんかしばらく無言で~、2人で星空見上げてて~そしたら急に先輩の顔が近づいてきたから~」
「きたから?」
全員食い気味に睦美に寄せる。どこで覚えたのか、睦美が妙なためを作る。そのとき八千が閃いたようだ。
「もしかして……」
八千のその言葉で私も閃いた。
「スパイクした……?」
「…………うん……地面に叩きつけた~……」
「ん? 睦美の彼氏の話?!」
「いいえ、違いますけど……」
「そうだ! 睦美誰だ? あたしたちに内緒でいつの間に誰と付き合ってる?」
「八千にバレないように付き合うなんて、一体どうやって?」
ダメだ……パイセンまで悪ノリしてます……。
「ゔゔゔ~…………横田先輩~……」
「え? 男子バレー部の先輩?」
「横田の奴……あの女たらしめぇ」
「なになに、いつの間に、どうやって?」
「横田先輩~、わたしと同じオポジットだから~なんか~色々聞いてるうちに~……」
「思えば横田、睦美のことよく見てた気がする」
「で、なんて告白されたんですか? いつ?」
「なんだ、菜々巳も興味あんじゃん。勉強よりも恋愛よりもバレーが好き、とか言っちゃってたのに」
「そ、そりゃぁ……私だって、少しは……」
駅までの帰り道が華やいでる気がした。やはり女子のこの手の話題は楽しくて、笑顔の香りが周囲に広がっていく。
「ん~別にぃ……告白とかはされてなくってぇ……朝練無い日とか~一緒に学校来たりとかしてたから~」
「してたから?」
「付き合ってるのかな~ってぇ……」
睦美以外、全員ズッコケる。小学生かッ! しかし誰も突っ込まず言葉もない。さすがに鈍い睦美もその雰囲気がおかしいことに気付いたようだ。
「でも、でも~たぶん~。わたし~フラれたと思う~」
付き合ってたことは睦美の中では確定なのね……睦美はこの空気をどう読み取って『でも』という接続詞で会話が繋がってるのだろう? それでも睦美の衝撃発言が私たちの想像の斜め上に行ったので話の続きを聞こう。
「どういうことです?」
「何それ?」
「フラれた?」
「ん~この間~呼び出されて~だけどなんかしばらく無言で~、2人で星空見上げてて~そしたら急に先輩の顔が近づいてきたから~」
「きたから?」
全員食い気味に睦美に寄せる。どこで覚えたのか、睦美が妙なためを作る。そのとき八千が閃いたようだ。
「もしかして……」
八千のその言葉で私も閃いた。
「スパイクした……?」
「…………うん……地面に叩きつけた~……」