(その1)
作中で登場した魔族の羅刹娘シェリー。旧魔王戦乱で捕獲・懲罰される前にどんなふざけたことをやらかしていたのか、代表的な一部を箇条書きで紹介しよう。


1攫った人間の子供を生きたままで焼く。切り開いた内蔵を煮立てて鍋物にする。


2女の乳房をフグ刺身のように切り刻み、血で作ったソースで食べる。肝臓や太股もポピュラーかつ好みであるらしい。


3犠牲者の人骨を動物のものと偽って、人間の料理店に売る(スープのダシ)。


4見た目が美しい娘なので偽装して騙し、人間の女や子供(ときには男)を魔族の仲間に奴隷や食肉に売る。


5民家や教会施設・物資倉庫に放火したり、井戸に毒を入れたり畑を汚染や焼き払うなどの撹乱工作で、魔王軍による侵略を助ける。


6政治有力者や守備隊の隊員に買春や色仕掛けし、言葉巧みに情報を引き出して魔王軍に通報・売却する。


7見た目を悪用して「被災者の人間の娘」を偽装して入り込み、避難民キャンプで残虐事件して疑心暗鬼にさせ混乱させ、守備隊や保安官を闇討ちする。


8押し入った民家で、親に子供を殺して共食いさせたり、近親相姦や乱交させて見物する。


9悪魔教団のカルト宗教ビジネスの教祖になり、破壊工作や組織犯罪する。人間のマフィアやヤクザ結託し、麻薬売買や管理買春なども一通り。


10歌手や踊り子を偽装するなどしてデマや流言飛語を散布。要人暗殺や爆破も。



(その2)
今回は魔族の羅刹娘シェリーの悪行の傑作選な続き。「半不死身」であった驚きの裏事情。


1捕獲した人間の頭蓋内を切り取って、中身の脳味噌を食べる。高級食材で、貧しかった子供の頃から憧れだったとか。


2頭蓋骨の上半分を切り取った生首を器に加工し、人体脂肪や香料の蝋を詰め込んでキャンドルにする。ママとの家内産業の思い出で、今でもよく作ってプレゼントや上位魔族への献上品にするらしい。


3人間の骨盤部分で大皿を作ったり、肋骨部分でランプの傘を作る。子供時代からの生業でもあって、魔族社会では悪くない値段で売れるらしい。


4拉致監禁した人間の女を魔界の豚と交尾させて種付けし、「人豚」を出産させて魔族に高級食材として売る(人豚同士では繁殖出来ない)。もちろん搾乳し、ついでに(豚の赤ちゃんを)妊娠中に売春もさせる一石三鳥。


5人間の子供や少年の誘拐ビジネス。シェリーは見た目が美少女であるため、騙しやすいらしい。特に気に入った少年はサディスティックに犯すのも楽しみらしく、魔族相手の見世物ビジネスでも好評だとか。

ただしレオ(エルフ少年、当時十歳)に見抜かれて問答無用にナイフで刺され、あと一歩で殺されかかってから彼に執心している(母が半魔族のサキュバスであるため、「こいつは魔族で母親と同年代だ」と喝破した)。


6復活・自己回復魔術。深淵の邪神に生贄の死体アートを献上したり奉仕して、特殊な上級魔術を授けられている。死亡や一定以上の身体損壊で自動修復の魔法が発動する(ただし完全な不死身ではないらしい)。

それによってシェリーは思い切ったリスキーな行動をとることができ、窮地に陥っても生存確率が高い。人間にとっては脅威である。