あめふりバス停の優しい傘
青春・恋愛
完
3
朱宮あめ/著
- 作品番号
- 1723467
- 最終更新
- 2024/05/29
- 総文字数
- 27,704
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 3
- ランクイン履歴
-
青春・恋愛38位(2024/05/31)
- ランクイン履歴
-
青春・恋愛38位(2024/05/31)
雨のバス停。
蛙の鳴き声と、
雨音の中、
私たちは出会った。
――ねぇ、『同盟』組まない?
〝傘〟を持たない私たちは、
いつも〝ずぶ濡れ〟。
私はあなたの〝傘〟になりたい――。
- あらすじ
- 自身の生い立ちが原因で周囲と距離を置く高校一年生のしずくは、六月のバス停で同じ制服の女生徒に出会う。
しずくにまったく興味を示さない女生徒は、
いつも空き教室から遠くを眺めている不思議なひと。
彼女は、
『雪女センパイ』と噂される三年生だった。
ひとりぼっち同士のふたりは
『同盟』を組み、
友達でも、家族でも恋人でもない、
奇妙で特別な、
唯一無二の存在となってゆく。
この作品の感想ノート
感想ノート、失礼します。
生まれた環境というのは、子供にはどうしようもないもので。
それなのに向けられる悪意に対してのしずくの心情が丁寧に描かれていて、苦しくなっていました。
どこにいても悪意が向けられ、母親は鼓舞するだけ。
しずくにとって味方と感じられる人がいない環境は、地獄だったと思います。
そんな中で出会った先輩は、私にはヒーローのように見えました。
味方なんているわけないと思っていたしずくの、価値観を壊す出会い。
最後のおばあちゃんとのやり取りを見たところ、それはいい出会いだったんだと伝わってきました。
二人の同盟関係は、いつまでも続いてほしいですね。
素敵な物語を、ありがとうございました!
碓氷澪夜さん
2024/06/10 18:47
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