濃密…！とても濃密な物語でした！！
え、これ本当に七千文字弱の物語ですか！
確かに気づいたら読み終わっちゃいましたが、感覚的にはもっともっと読んだくらいでした！

テーマ的にかなり書くのが難しそうな題材にもかかわらず、共感できる感情が多かったです！！特に最後の「人として〜」の部分は鳥肌が立ちました！性別とか恋愛感情の有無とかそういうものを超えてただ純粋に人を想う。とっても素敵です。そして二人にそんな感情を抱かせてしまうところまで物語を描かれたみかさんもとっても素敵です！

描写も丁寧ですごく読みやすいのに、冒頭でも書かせていただいた通りすごく濃密な物語でした。特に心情描写が心に訴えかけてくるような重みがあって結構好きです！これも最後になっちゃうんですけど、「薫がいてよかった」って思うまでの一連の流れのところが大好きです！普段は心の奥底にあって出てきてくれない感情がとめどなく湧き上がってくる感じがなんとも言えないです！

本当に本当に素敵な物語でした！！
こんなにも素敵な物語を紡いでくださってありがとうございました！！

自分のセクシュアリティを把握するだけでも、周りと違うことを思い知らされて孤独を感じるだろうに、意図的に自分で壁を作る。
それはどれだけ寂しいことなのか、計り知れません。
そんな中で、半ば無理やり壁をぶち壊されたことで、孤独ではなくなっていくところを読んで、諦めてしまった人には、これくらい強引な人が必要なのかな、と感じました。
恋愛感情はわからない。
でも、人としては好き。
アセクシャルな彼女にとっては、最大限の愛の言葉だなと思いました。
普通の形ではない彼らが、彼らなりの幸せを見つけ、穏やかに過ごしていける日々を願います。
素敵な物語を、ありがとうございました！

難しいテーマの中、すぐそこにありそうな日常の中での「人として好き」という言葉が印象に残りました。わかるー！マイノリティを超えた先の深層心理そのもので、同じ空間の中でのふたりの距離感と関係性に共感しました。リアリティのある、素敵なマイノリティでした！このテーマをしっかり書いている月本さんに尊敬を込めて♡素敵な作品をありがとうございます✨