『こんにちは!昨日と同じ曇り空で、今日も比較的気持ちよく過ごせてます。みんなはどうかな?私は、やっぱり雨がほしくなってきちゃってて、やる気が出なかったり。ま、あと少し頑張ろう!』
今日は、学校で通知表についての知らせがあった。
私は体育の評価に偏りが出やすいので、毎学期親と相談しているのだけれど、今年は受験も控えているということもあって、より重要な検討になるらしい。
体育の先生も担任の先生も、私の症状は知っているけれど、たまに「理解されていないな」と気付けるような顔をする。
私の症状について、半信半疑なのだと思う。
明日、部活の後に話し合うようだったので、長引けば茜と話せないかも、と勝手に想像していた。
投稿して少し経ったので、スマホを見る。
一件のコメントが来ていた。
『プロフィール見ました実在する病気ですか?仮病ならやめてください本当に苦しんでる人がいるのによくない』
いわゆる、アンチコメント、というやつだ。
まず、病気とかそういう問題じゃないんだけどな、と思いつつ、言っていることは正しいと、そのコメントに返信した。
『確かにおっしゃる通りですね。ですが、お医者さんも診断できていないので、病気というわけではないんです。ただ、そういった症状を起こす人が、少しですがいます。興味を持っていただけたなら幸いです。ぜひ調べてみてください』
すぐに返信が来た。
『そうなんですね!調べてみます』
ほとんど句読点を打っていないことから、子供かもしれないと思った。
でも、きっと興味を持ってコメントしてくれたのだ。
これで、少しでもこの症状に対しての理解が広がればいいと感じた。
そんな気持ちで、今日も外に出た。
お気に入りの場所に向かって歩いていると、茜を見つけた。
私は声をかけようとした。
「茜、この前他の学校の女子と歩いてただろ!あの子誰!?」
「うるせーな、どうだっていいだろそんなの!」
「えー!?茜、そこは否定してよ!だってあたしと茜が付き合ってるって噂もあったのにさ?それで…」
茜は、陽キャな男子と女子に囲まれて、わちゃわちゃと話している。
茜は楽しくなさそうだったけれど、その理由がわかった。
きっと、昨日私と茜が歩いていた所を、あの子たちが見かけたのだ。それで話題になっているのだろう。
「いい加減にしろ、まじで。とっくの昔の話すんな、普通にうざいわ」
「じゃあ、今からでも付き合ってくださーい!!」
キーン、と耳を刺激する高い声に、私は思わず目をつぶった。
だが、勝手に身体が動いていた。
「昨日茜くんと歩いていたのは私です」
みんなが私の顔を見た。一人の女の子が、は?と声を漏らした。偏差値高い学校の人じゃね、と、誰かがつぶやいた。
「付き合っていませんよ、私たちの間にそんな感情はない」
「…で?何?」
「色々と話したいことがありまして。それで、今日も話そうと思って、この道を歩いて来ていたんです。そしたら、こんな状況に」
女の子は、イライラしています、と言わんばかりの顔でこう言った。
「うるせー、このクソ真面目!!」
少しして、あ…と、周りの静かさで我に返ったようだ。
私は、覗き込むようにして、
「…くそまじめ?」
と、威圧するような声で言ってしまった。
すると、すたすたと帰って行ってしまった。
今日は、学校で通知表についての知らせがあった。
私は体育の評価に偏りが出やすいので、毎学期親と相談しているのだけれど、今年は受験も控えているということもあって、より重要な検討になるらしい。
体育の先生も担任の先生も、私の症状は知っているけれど、たまに「理解されていないな」と気付けるような顔をする。
私の症状について、半信半疑なのだと思う。
明日、部活の後に話し合うようだったので、長引けば茜と話せないかも、と勝手に想像していた。
投稿して少し経ったので、スマホを見る。
一件のコメントが来ていた。
『プロフィール見ました実在する病気ですか?仮病ならやめてください本当に苦しんでる人がいるのによくない』
いわゆる、アンチコメント、というやつだ。
まず、病気とかそういう問題じゃないんだけどな、と思いつつ、言っていることは正しいと、そのコメントに返信した。
『確かにおっしゃる通りですね。ですが、お医者さんも診断できていないので、病気というわけではないんです。ただ、そういった症状を起こす人が、少しですがいます。興味を持っていただけたなら幸いです。ぜひ調べてみてください』
すぐに返信が来た。
『そうなんですね!調べてみます』
ほとんど句読点を打っていないことから、子供かもしれないと思った。
でも、きっと興味を持ってコメントしてくれたのだ。
これで、少しでもこの症状に対しての理解が広がればいいと感じた。
そんな気持ちで、今日も外に出た。
お気に入りの場所に向かって歩いていると、茜を見つけた。
私は声をかけようとした。
「茜、この前他の学校の女子と歩いてただろ!あの子誰!?」
「うるせーな、どうだっていいだろそんなの!」
「えー!?茜、そこは否定してよ!だってあたしと茜が付き合ってるって噂もあったのにさ?それで…」
茜は、陽キャな男子と女子に囲まれて、わちゃわちゃと話している。
茜は楽しくなさそうだったけれど、その理由がわかった。
きっと、昨日私と茜が歩いていた所を、あの子たちが見かけたのだ。それで話題になっているのだろう。
「いい加減にしろ、まじで。とっくの昔の話すんな、普通にうざいわ」
「じゃあ、今からでも付き合ってくださーい!!」
キーン、と耳を刺激する高い声に、私は思わず目をつぶった。
だが、勝手に身体が動いていた。
「昨日茜くんと歩いていたのは私です」
みんなが私の顔を見た。一人の女の子が、は?と声を漏らした。偏差値高い学校の人じゃね、と、誰かがつぶやいた。
「付き合っていませんよ、私たちの間にそんな感情はない」
「…で?何?」
「色々と話したいことがありまして。それで、今日も話そうと思って、この道を歩いて来ていたんです。そしたら、こんな状況に」
女の子は、イライラしています、と言わんばかりの顔でこう言った。
「うるせー、このクソ真面目!!」
少しして、あ…と、周りの静かさで我に返ったようだ。
私は、覗き込むようにして、
「…くそまじめ?」
と、威圧するような声で言ってしまった。
すると、すたすたと帰って行ってしまった。