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「今もこの辺住んでんの?」
「ううん、ひとり暮らし。ここからじゃ……」
「あぁ、あのテレビ局だと結構かかるもんな早朝キツイよな」
被された言葉に私は目を見開いた。
「知っ、てたの……?」
「当たり前じゃん、俺の天気予報士だっつったろ?今は俺だけのじゃなくなっちゃったけど」
意地悪く笑う彼は、当時の彼を連想させた。
トンっとおでこをつつく指先の強さまで、変わっていない。
「……そう、嬉しい」
ずっと、伝えたかった。
まだまだ夢の途中ではあるけど、夢を諦めなくて良かったって思えていること。
あの選択をさせてくれた櫂晴には、ずっと伝えたかったから。
知ってくれてたなら、良かった。
またひとつ、消化された。
満たされる気持ちで、櫂晴の顔を見つめる。
「櫂晴も、夢叶えてたんだね。こんな大きな会場で、凄いよ」
「ああ。まだまだこれからだけど」
ニヤリと笑った彼に、まだ先へと進む強い意志を感じて、私は微笑んだ。
現状に満足せず、まだまだ先を見据えている。
その笑顔を見るだけで、私もまだ頑張れそうだと奮い立たされる感情が懐かしかった。
「今もこの辺住んでんの?」
「ううん、ひとり暮らし。ここからじゃ……」
「あぁ、あのテレビ局だと結構かかるもんな早朝キツイよな」
被された言葉に私は目を見開いた。
「知っ、てたの……?」
「当たり前じゃん、俺の天気予報士だっつったろ?今は俺だけのじゃなくなっちゃったけど」
意地悪く笑う彼は、当時の彼を連想させた。
トンっとおでこをつつく指先の強さまで、変わっていない。
「……そう、嬉しい」
ずっと、伝えたかった。
まだまだ夢の途中ではあるけど、夢を諦めなくて良かったって思えていること。
あの選択をさせてくれた櫂晴には、ずっと伝えたかったから。
知ってくれてたなら、良かった。
またひとつ、消化された。
満たされる気持ちで、櫂晴の顔を見つめる。
「櫂晴も、夢叶えてたんだね。こんな大きな会場で、凄いよ」
「ああ。まだまだこれからだけど」
ニヤリと笑った彼に、まだ先へと進む強い意志を感じて、私は微笑んだ。
現状に満足せず、まだまだ先を見据えている。
その笑顔を見るだけで、私もまだ頑張れそうだと奮い立たされる感情が懐かしかった。