「うーん、気持ちよく寝れたぞ。おや? 何を頭抱えているんだ主人?」
眷属のオオカミが起きたらしいが、こちらは色々ダメージがありすぎて頭が痛い……
まさかこの世界で初めて遭遇した人に、猫耳幼女に抱きつかれている所を見られるなんて……
「? 何かあったのかよく分からないが、上のものから手紙預かっているぞ」
そうだよな……お前は寝ていたから何も知らないだろうな……
「そういえば、お前の名前はなんだ?」
「我が名は『シル』だぞ。よろしくだ、主人」
シルと名乗ったオオカミから、神様? からの手紙を受け取って読もうとするが、
「えへへ。お兄ちゃん」
……猫耳幼女がまだ抱きついたままだった。
「えっと、君の名前は何かな?」
「私の名前は『ミケ』だよ! お兄ちゃんがつけてくれたんじゃない!」
Oh……、私はいつの間にかこの初対面の猫耳幼女に名前をつけていたのか……
とりあえず、手紙を読まないと。
「ミケ、お兄ちゃん手紙を読みたいから、少し離れてくれないかな?」
「えー、分かったよ……」
ミケは渋々ながら離れてくれた。
これでゆっくり手紙を読める。
手紙を開封して中身を読み始めた。
「サトーさんへ。
異世界転生に同意してくれてありがとうございます。
簡単ですが、この世界について説明します。
今サトーさんがいる世界は、もともとサトーさんが住んでいた世界と大きく異なります。
・魔法があります
大なり小なりですが、この世界に住んでいる殆どの人が魔法を使える素養があります。
魔法は簡単に言えばサトーさんの世界にあったゲームの様なものです。
魔導書というものを使って勉強をする事で、魔法が使えるようになります。
ただし、その人に素養がないと魔法は使えません。
サトーさんもいきなり魔法は使えないので、頑張って覚えてください。
・魔物がいます
この世界には魔物がいます。
魔素と呼ばれる物の影響で、動物が変化したものです。
中にはドラゴンみたいなのもいるので注意を。
・色々な職業があります
この世界は、冒険者や武器屋、食堂や宿屋など、色々な仕事があります。
最初は冒険者をやってお金貯めるのがいいでしょう。
その内に貴族や王様になったりするかも。
・色々な種族がいます
人間に限らず、獣人やエルフなどの種族もいます。
それぞれ独自の文化を持っています。
サトーさんなら大丈夫かと思いますが、仲良くしてください。
サトーさんに異世界に来ていただくにあたって、幾つかプレゼントをしました。
一つはアイテムボックスです。
アイテムボックスは色々な物を格納できます。先ずは、当面の資金と色々な備品を入れておきました。
武器も入っているので、さっそく装備してください。
また、この世界の文字や会話が出来る様にしておきました。色々な種族がいますので、積極的に話してください。
流石に家畜とは喋れないので、そこはご注意を。
最後になりますが、同行者に眷属の他に一名追加しました。
元の世界にいた猫カフェの猫がぜひ一緒に行きたいとの事です。可愛がってあげてください。
では、この世界で良い縁があります様に」
おお、色々な物を用意してくれたんだ。後で色々確認をしよう。
でもその前に。
「ミケ、おいで」
「はーい、お兄ちゃん」
ミケを呼び寄せて、さっきの手紙の事を確認しようとした。
「ミケは、あの猫カフェのミケだったんだな。いつも一緒にいてくれた」
「そうだよ! お兄ちゃんがいつも撫でてくれたミケだよ!」
やっぱりあのミケだったんだ。
猫カフェでも特に人懐こかった三毛猫がいたけど、なんとなく雰囲気が一緒だ。
一緒に来てくれたのは嬉しいけど、念のため確認しておこう。
「これから大変な冒険生活になるけど、ミケは大丈夫か? 危険な事もあるかもだよ?」
これからキケンな事もある可能性も。もし嫌がったら、神様? にお願いして元の世界に戻してもらおう。
「大丈夫だよ! お兄ちゃんと一緒ならどこにだって行けるよ!」
そういってミケはまた、胸に頭を擦り付けて来た。
……ここは腹を括るべきかな?。
「分かった、一緒に頑張ろうね!」
「はーい!」
ミケの頭を撫でながら言うと、ミケは満面の笑みを浮かべていた。
眷属のオオカミが起きたらしいが、こちらは色々ダメージがありすぎて頭が痛い……
まさかこの世界で初めて遭遇した人に、猫耳幼女に抱きつかれている所を見られるなんて……
「? 何かあったのかよく分からないが、上のものから手紙預かっているぞ」
そうだよな……お前は寝ていたから何も知らないだろうな……
「そういえば、お前の名前はなんだ?」
「我が名は『シル』だぞ。よろしくだ、主人」
シルと名乗ったオオカミから、神様? からの手紙を受け取って読もうとするが、
「えへへ。お兄ちゃん」
……猫耳幼女がまだ抱きついたままだった。
「えっと、君の名前は何かな?」
「私の名前は『ミケ』だよ! お兄ちゃんがつけてくれたんじゃない!」
Oh……、私はいつの間にかこの初対面の猫耳幼女に名前をつけていたのか……
とりあえず、手紙を読まないと。
「ミケ、お兄ちゃん手紙を読みたいから、少し離れてくれないかな?」
「えー、分かったよ……」
ミケは渋々ながら離れてくれた。
これでゆっくり手紙を読める。
手紙を開封して中身を読み始めた。
「サトーさんへ。
異世界転生に同意してくれてありがとうございます。
簡単ですが、この世界について説明します。
今サトーさんがいる世界は、もともとサトーさんが住んでいた世界と大きく異なります。
・魔法があります
大なり小なりですが、この世界に住んでいる殆どの人が魔法を使える素養があります。
魔法は簡単に言えばサトーさんの世界にあったゲームの様なものです。
魔導書というものを使って勉強をする事で、魔法が使えるようになります。
ただし、その人に素養がないと魔法は使えません。
サトーさんもいきなり魔法は使えないので、頑張って覚えてください。
・魔物がいます
この世界には魔物がいます。
魔素と呼ばれる物の影響で、動物が変化したものです。
中にはドラゴンみたいなのもいるので注意を。
・色々な職業があります
この世界は、冒険者や武器屋、食堂や宿屋など、色々な仕事があります。
最初は冒険者をやってお金貯めるのがいいでしょう。
その内に貴族や王様になったりするかも。
・色々な種族がいます
人間に限らず、獣人やエルフなどの種族もいます。
それぞれ独自の文化を持っています。
サトーさんなら大丈夫かと思いますが、仲良くしてください。
サトーさんに異世界に来ていただくにあたって、幾つかプレゼントをしました。
一つはアイテムボックスです。
アイテムボックスは色々な物を格納できます。先ずは、当面の資金と色々な備品を入れておきました。
武器も入っているので、さっそく装備してください。
また、この世界の文字や会話が出来る様にしておきました。色々な種族がいますので、積極的に話してください。
流石に家畜とは喋れないので、そこはご注意を。
最後になりますが、同行者に眷属の他に一名追加しました。
元の世界にいた猫カフェの猫がぜひ一緒に行きたいとの事です。可愛がってあげてください。
では、この世界で良い縁があります様に」
おお、色々な物を用意してくれたんだ。後で色々確認をしよう。
でもその前に。
「ミケ、おいで」
「はーい、お兄ちゃん」
ミケを呼び寄せて、さっきの手紙の事を確認しようとした。
「ミケは、あの猫カフェのミケだったんだな。いつも一緒にいてくれた」
「そうだよ! お兄ちゃんがいつも撫でてくれたミケだよ!」
やっぱりあのミケだったんだ。
猫カフェでも特に人懐こかった三毛猫がいたけど、なんとなく雰囲気が一緒だ。
一緒に来てくれたのは嬉しいけど、念のため確認しておこう。
「これから大変な冒険生活になるけど、ミケは大丈夫か? 危険な事もあるかもだよ?」
これからキケンな事もある可能性も。もし嫌がったら、神様? にお願いして元の世界に戻してもらおう。
「大丈夫だよ! お兄ちゃんと一緒ならどこにだって行けるよ!」
そういってミケはまた、胸に頭を擦り付けて来た。
……ここは腹を括るべきかな?。
「分かった、一緒に頑張ろうね!」
「はーい!」
ミケの頭を撫でながら言うと、ミケは満面の笑みを浮かべていた。