「ほほ、サトーよ。これは珍しいものを見たのじゃ」
「左様ですな、殿下」
「いやあ、まあそうなのでしょうか」
ビアンカ殿下とバルガス様から、スラタロウが仲間になった事で珍獣みたいな目で見られています。
でも普通のテイムの方法なんて分からないです。
スライムから寄ってきたんですから。
でもシルは、このスライムは悪意がないとか言っていたけど、何か関連があるのかな?
「サトー殿、我がバルガス領のギルドには、初心者向けの講義もある。時間が空いたら是非受けてみると良いでしょう」
「ありがとうございます」
冒険者のイロハなんで分からないから、初心者講座あるのはありがたいなあ。
と思っていたら、何やらビアンカ殿下とバルガス様がヒソヒソと話をしている。
ちなみにミケとシルは、スラタロウと仲良く遊んでいた。
随分と短い間でいい関係になったものだ。
ミケとシルの事を眺めていたら、ビアンカ殿下から声がかかった。
「サトーよ、申し訳ないが頼みがある」
「ビアンカ殿下、頼みとは何でしょうか」
「バルガス卿の街まで問題なければ、あと半日もあれば着くじゃろう。何も問題なければな。しかし今回想定外の事が起きた。今後も何か起こらないとは限らないじゃろう。そこでじゃ、そなたらに妾達の護衛を頼みたいのじゃ」
「護衛ですか。しかし我々はまだ正式な冒険者にはなっていません」
「確かにそなたらはまだ冒険者ではない。だが、既になかなかの実力を持っている。仮に冒険者だったらかなりの上位者じゃ。何より、サトー。妾はそなたなら大丈夫と確信しておる」
「過分なご期待ですね、殿下」
「こう見えても妾は人を見る目を持っている。そなたなら問題はないぞ」
おおう、ビアンカ殿下から物凄い期待を向けられているぞ。
新しい世界に来てまだ三日で、これは大役じゃないかな……
と思ったら、バルガス様からも声がかかった。
「サトー殿、あなたなら護衛を頼めると私めも思います。幸にして騎士たちも軽傷でこのまま任務を続けられます。いわば保険の様なものです」
「バルガス様、分かりました。一度みんなと話をさせてください」
「分かりました。みんなの意見を聞いても良いでしょうか」
「もちろん構いません。というか、みなさんワクワクした目でこちらを見られておりますぞ」
バスガス様が苦笑しながら俺の後ろを指差すと、そこにはやる気満々のミケとシルの姿が。
心なしかスラタロウもやる気満々に見えるぞ。
「ミケ、シル。ビアンカ殿下とバルガス様から護衛依頼があったけど、これを受け……」
「ミケやるよ! お姉ちゃんを守るんだ!」
「護衛か、我にかかれば何も問題ないぞ」
おおう、言い切る前に、ミケとシルから返事されたぞ。
スラタロウもやる気あるのか、ふるふると震えている。
「ほほ、そなたらは本当に面白いぞ」
「いやあ、全くですな殿下」
ビアンカ殿下もバルガス様も、こちらの様子を見て笑っている。
くそー、恥ずかしいぞ。
うん?今何か視線が……
シルもうなずいているから、気のせいではなさそうだ……
何だろう、魔物の気配ではない感じだ。
警戒しておく事に越したことはないな。
「サトー殿、護衛も決まった事で、今回の騎士を紹介する。我が領の騎士が四名と、王都からの騎士が四名だ。隊長は我が領の者が勤めている」
「隊長さん。改めてサトーです。短い間ですがよろしくお願いします」
「こちらこそ、凄腕の方が護衛に加わるのは、我々としても心強い」
バルガス様に案内されて改めて騎士の方の紹介があり、隊長さんとがっちり握手をした。
隊長さんは信頼できる人だな。
「では、時間も惜しいので準備次第直ぐに出発しましょう」
「うむ、直ぐに準備しよう」
隊長さんとバルガス様が準備について話をしていた。
こっちも大急ぎで準備をしよう。
「左様ですな、殿下」
「いやあ、まあそうなのでしょうか」
ビアンカ殿下とバルガス様から、スラタロウが仲間になった事で珍獣みたいな目で見られています。
でも普通のテイムの方法なんて分からないです。
スライムから寄ってきたんですから。
でもシルは、このスライムは悪意がないとか言っていたけど、何か関連があるのかな?
「サトー殿、我がバルガス領のギルドには、初心者向けの講義もある。時間が空いたら是非受けてみると良いでしょう」
「ありがとうございます」
冒険者のイロハなんで分からないから、初心者講座あるのはありがたいなあ。
と思っていたら、何やらビアンカ殿下とバルガス様がヒソヒソと話をしている。
ちなみにミケとシルは、スラタロウと仲良く遊んでいた。
随分と短い間でいい関係になったものだ。
ミケとシルの事を眺めていたら、ビアンカ殿下から声がかかった。
「サトーよ、申し訳ないが頼みがある」
「ビアンカ殿下、頼みとは何でしょうか」
「バルガス卿の街まで問題なければ、あと半日もあれば着くじゃろう。何も問題なければな。しかし今回想定外の事が起きた。今後も何か起こらないとは限らないじゃろう。そこでじゃ、そなたらに妾達の護衛を頼みたいのじゃ」
「護衛ですか。しかし我々はまだ正式な冒険者にはなっていません」
「確かにそなたらはまだ冒険者ではない。だが、既になかなかの実力を持っている。仮に冒険者だったらかなりの上位者じゃ。何より、サトー。妾はそなたなら大丈夫と確信しておる」
「過分なご期待ですね、殿下」
「こう見えても妾は人を見る目を持っている。そなたなら問題はないぞ」
おおう、ビアンカ殿下から物凄い期待を向けられているぞ。
新しい世界に来てまだ三日で、これは大役じゃないかな……
と思ったら、バルガス様からも声がかかった。
「サトー殿、あなたなら護衛を頼めると私めも思います。幸にして騎士たちも軽傷でこのまま任務を続けられます。いわば保険の様なものです」
「バルガス様、分かりました。一度みんなと話をさせてください」
「分かりました。みんなの意見を聞いても良いでしょうか」
「もちろん構いません。というか、みなさんワクワクした目でこちらを見られておりますぞ」
バスガス様が苦笑しながら俺の後ろを指差すと、そこにはやる気満々のミケとシルの姿が。
心なしかスラタロウもやる気満々に見えるぞ。
「ミケ、シル。ビアンカ殿下とバルガス様から護衛依頼があったけど、これを受け……」
「ミケやるよ! お姉ちゃんを守るんだ!」
「護衛か、我にかかれば何も問題ないぞ」
おおう、言い切る前に、ミケとシルから返事されたぞ。
スラタロウもやる気あるのか、ふるふると震えている。
「ほほ、そなたらは本当に面白いぞ」
「いやあ、全くですな殿下」
ビアンカ殿下もバルガス様も、こちらの様子を見て笑っている。
くそー、恥ずかしいぞ。
うん?今何か視線が……
シルもうなずいているから、気のせいではなさそうだ……
何だろう、魔物の気配ではない感じだ。
警戒しておく事に越したことはないな。
「サトー殿、護衛も決まった事で、今回の騎士を紹介する。我が領の騎士が四名と、王都からの騎士が四名だ。隊長は我が領の者が勤めている」
「隊長さん。改めてサトーです。短い間ですがよろしくお願いします」
「こちらこそ、凄腕の方が護衛に加わるのは、我々としても心強い」
バルガス様に案内されて改めて騎士の方の紹介があり、隊長さんとがっちり握手をした。
隊長さんは信頼できる人だな。
「では、時間も惜しいので準備次第直ぐに出発しましょう」
「うむ、直ぐに準備しよう」
隊長さんとバルガス様が準備について話をしていた。
こっちも大急ぎで準備をしよう。