秋晴れだった空が急に顔色を変えた。
 突然の雨に、私とヒスイさんは急いでプラネタリウムの建物に戻る。

 局地的に降る通り雨だったようで、しばらくするとまた太陽が顔を出した。

 雨上がりの澄んだ空気の中を、手を繋いで駅まで歩く。

「澪、あれ!」

 ヒスイさんの指差す方向を見る。
 まるで天からの祝福のような、空と大地をつなぐ七色の橋が私たちの前に架かっていた。


(了)

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
感謝でいっぱいです。