「うっ」
それは若干、自覚があった。
私が伶龍の動きについていけていないから、彼の足手まといになっている。
わかっている、けれど。
「伶龍だって独断専行がすぎるんだよ!
連携していれば、もっと上手くできるはずだし!」
あれの動きは速くない。
あそこまで焦る必要はないはずだ。
それに伶龍が私の指示に従って避けていてくれればもっと速く蟲を蹴散らして核を露出させられた。
「れんけいぃ?」
伶龍の声が不満そうに上がっていく。
「俺に矢を当てたヤツが言う台詞かよ」
見せつけるように彼は頬の傷を私の目もとに寄せ、凄んできた。
「そ、それは申し訳なく、思ってオリマス……」
矢を当てた本人としては気まずく、言葉はしどろもどろになって消えていく。
しかしあれは、本当に私が悪いのだろうか。
「でもさ!」
一度は下がった頭だが、勢いよく上げてレンズ越しに彼と目をあわせる。
「伶龍だって避けてて言ってるのに、全然おかまいなしだしさ。
伶龍が邪魔で、なかなか矢が射れないんですけど!」
「うっせーな」
私が文句を言ったところで伶龍は、高圧的に私を見下ろしてきた。
それは若干、自覚があった。
私が伶龍の動きについていけていないから、彼の足手まといになっている。
わかっている、けれど。
「伶龍だって独断専行がすぎるんだよ!
連携していれば、もっと上手くできるはずだし!」
あれの動きは速くない。
あそこまで焦る必要はないはずだ。
それに伶龍が私の指示に従って避けていてくれればもっと速く蟲を蹴散らして核を露出させられた。
「れんけいぃ?」
伶龍の声が不満そうに上がっていく。
「俺に矢を当てたヤツが言う台詞かよ」
見せつけるように彼は頬の傷を私の目もとに寄せ、凄んできた。
「そ、それは申し訳なく、思ってオリマス……」
矢を当てた本人としては気まずく、言葉はしどろもどろになって消えていく。
しかしあれは、本当に私が悪いのだろうか。
「でもさ!」
一度は下がった頭だが、勢いよく上げてレンズ越しに彼と目をあわせる。
「伶龍だって避けてて言ってるのに、全然おかまいなしだしさ。
伶龍が邪魔で、なかなか矢が射れないんですけど!」
「うっせーな」
私が文句を言ったところで伶龍は、高圧的に私を見下ろしてきた。