あの様子だとまたすぐに、新たなグッズ化の話を持ってきそうだ……。
「ただいまー」
「あっ、帰ってきた」
家に帰ったら娘の伶華が台所でおやつを物色していた。
それが伶龍に重なる。
やはり、親子だから似るのかな。
「あんた、いい加減に決めなさいよ」
「えー。
だってあんなにいっぱいあったら、わかんないんだもん。
ヒント!
ヒントをちょうだい!」
伶華があのときの私と同じようなことを言い、つい笑っていた。
伶華も年が明ければ数えで二十歳。
刀を選ぶ年になっていた。
「直感で選ぶしかないよ」
雪永がコーヒーを淹れてくれたので、伶華と一緒にお茶にする。
「お母さんはどうやって決めたのよ?」
「んー?
鍵をばーっと部屋中にばら撒いて、目をつぶって手が当たった鍵に決めたよ」
掴んだ鍵は私の誕生日と同じ数字で、運命だと思った。
最初は喧嘩ばっかりでハズレだとか後悔もしたけれど、今では伶龍が最強の刀だったって胸を張って言える。
「えー、ヤダよー、そんな。
だって折れない限り、その刀と一生一緒なんでしょ?」
「まあ、ね」
「ただいまー」
「あっ、帰ってきた」
家に帰ったら娘の伶華が台所でおやつを物色していた。
それが伶龍に重なる。
やはり、親子だから似るのかな。
「あんた、いい加減に決めなさいよ」
「えー。
だってあんなにいっぱいあったら、わかんないんだもん。
ヒント!
ヒントをちょうだい!」
伶華があのときの私と同じようなことを言い、つい笑っていた。
伶華も年が明ければ数えで二十歳。
刀を選ぶ年になっていた。
「直感で選ぶしかないよ」
雪永がコーヒーを淹れてくれたので、伶華と一緒にお茶にする。
「お母さんはどうやって決めたのよ?」
「んー?
鍵をばーっと部屋中にばら撒いて、目をつぶって手が当たった鍵に決めたよ」
掴んだ鍵は私の誕生日と同じ数字で、運命だと思った。
最初は喧嘩ばっかりでハズレだとか後悔もしたけれど、今では伶龍が最強の刀だったって胸を張って言える。
「えー、ヤダよー、そんな。
だって折れない限り、その刀と一生一緒なんでしょ?」
「まあ、ね」