“大好きな幼馴染” だと彼に言ったあの日。
 奏汰くんが帰ったあと、私は病室で一人ぼっち。ただ泣きまくっていた。

 なんで私が死ななければならないのかな。
 
 なんで私が選ばれてしまったのかな。

 なんで私が我慢しなければならないのかな。

 なんで奏汰くんと私が幸せになれないのかな。

 ――ずっと、そう思っていた。

 でも、奏汰くんが思いを伝えてくれて、長年の恋が実って嬉しかった。

 奏汰くんが私を最期まで愛してくれて、本当に私は幸せだった。

 余名日記も読んでくれたかな。
 結局、ヨメイって漢字合ってるのかな。馬鹿だから分からないや。

 もし間違ってたら、奏汰くんもきっと今頃呆れて笑っているだろうな。

 神様、もしもいるなら、彼を幸せにしてあげてください。
 私が幸せにしてあげられなかったから。

 本当に本当に、奏汰くんを愛しています。
 たとえ、期限付きの恋だとしても。