ホームズとポアロ 〜アンソレイエ学園事件簿〜

塔に静寂が戻る。

「リベルタ、どう思う?」

セレネがリベルタに尋ねると、彼は小さく頷いた。

「彼女は確かに、何かを知っている。だが、敵ではない」

「それより気になるのは、記録よ」

アルテミスがそっと懐中時計を見下ろす。

「本物の時計には、創設者の秘密が刻まれている。それを隠したのが犯人だとしたら」

「動機は、過去の隠蔽か、真実の暴露だ」

リベルタの目が鋭く光った。
四人は改めて、天井裏にあった小さなペンダントを見つめる。

「これは、次の手がかりかもしれない」

アルテミスがそっとつぶやく。
ペンダントの裏には、小さな刻印があった。

【V-Ⅲ】

「これって、ローマ数字?」

セレネがのぞき込む。

「ヴァレンタイン三世か。それとも、V棟・第三書架?」

ティリットが冗談めかして言うが、誰も笑わなかった。

謎はさらに深まる。
そして、真実はまだ闇の中。