ホームズとポアロ 〜アンソレイエ学園事件簿〜

生徒会室に静寂が流れ、セレネが深く息を吐く。

「なんか……思ってたより大事にならなかったね」

ティリットが肩をすくめる。

「学園らしい解決だ」

アルテミスは資料を見つめる。

「でも、彼は嘘をついていない」

リベルタが頷く。

「試されたのは事実だ」

一瞬、視線が交わる。

もう火花はない。
代わりにあるのは、静かな確信。

アルテミスが小さく笑う。

「今回だけは、あなたの論理も悪くなかったわ」

リベルタもわずかに口角を上げる。

「君の心理分析もな」

セレネがにやりとする。

「はいはい、次は協力前提でお願いします」

ティリットが言う。

「次もあるのか?」

四人は、ほぼ同時に答えた。

「ある」

夕暮れの光が、生徒会室を黄金色に染める。

名探偵の末裔たちの物語は対立から始まり、試練を経て、ようやく共闘の形を得た。

だがアンソレイエ学園には、まだ多くの秘密が眠っている。
そしてそのどこかで、新たな謎が、静かに彼らを待っていた