翌日ーー……。

大学に行くも高野が俺の元へとやって来ることはなかった……。

同じ経済学部に通っていて、受ける講義はほぼ一緒だから……簡単に高野を探すことは出来たけど……あえて、そうしなかった……。

そのまま……大学二年生の後期を終え、春休み、大学三年生の前期……と、時間(とき)が流れた……。

一日、一日……と、日々が穏やかに過ぎてゆく……。

これまでの学生生活は高野が常に俺の側にいて、隙あらば告白されていた。

ある意味……それがあたり前だったから…こうして俺の側に誰もいないこに妙に違和感を感じると共に高野は言葉通り、キッパリと俺のことを諦めたのだと実感する……。

そんな時に限って……ふと、寂しさと切なさが湧き……散々、つきまとわれてうんざりしていたと、いうのに……いざ、高野が俺の側からいなくなり、一人の時間が増えれば増える程……孤独感も感じていた……。

どうして……。
こんなことを感じるなんて……初めてかもしれない……。
俺らしくない……。
何を今更……。

ぎゅ…と、唇を噛みしめたーー……。