石の下に眠る君だけを、僕はずっと愛している。

ランクイン履歴

青春・恋愛49位(2024/02/27)

青春・恋愛

石の下に眠る君だけを、僕はずっと愛している。
作品番号
1718252
最終更新
2024/02/20
総文字数
6,625
ページ数
10ページ
ステータス
完結
いいね数
43
ランクイン履歴

青春・恋愛49位(2024/02/27)

”ハルカ”という恋人がいた。
心臓移植を待ち入院中の彼女の笑顔は、とても可愛らしかったと、今でも忘れられないでいる。

誕生日の3日前。
僕たちは病院の中庭で花火をした。それは、初めての外でのデートだった。

普通のカップルのごとく取り繕っても、
ハルカの命がその花火のように消えゆくのは分かっていた。

誕生日の翌日、彼女は息を引き取った。残された遺書に目を通す。
そこで僕は初めて涙を流した。

『心臓もピアスも、半分こ』

彼女は強かった。
僕も強くならなければ。

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

一目惚れをしたハルカの命を花火に例えてしまうほど、ハルカの命の儚さを感じていながら、それでも自分を奮い立たせて傍にいようとするのは、愛以外ないなと思いました。
“愛してる”と言うには幼すぎると、伝えようとしなかったのは後悔するのに……と思いながら読んでいました。
少しだけ積極的になったハルカの笑顔が思い浮かび、その最期はとても切なかったです。
2人が再会したときには直接伝えてほしいですね。
愛してる、と。
素敵な物語を、ありがとうございました!

2024/03/20 12:03

この作品のひとこと感想

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