「返事は早めにもらえると助かるよ」

誘は凍真から離れるとそのまま母屋の方へ去っていく。

「婚姻の儀までもう少し、か……ったく」

足元にある石を蹴り飛ばして凍真は悪態をついた。

「早く来い。あのバカめ」