・【いろいろあった一週間の日曜日】


 あれから当たり前のように日々を過ごしている。
 全然当たり前じゃないのに。
 真凛とゲーム作りをすることになったと思ったら、真凛の友達の昇介や瑠璃とも仲良くなって。
 普通に会話できるようになって、その間もずっとゲーム作りして。
 しかもそのゲーム作りの方法が主に二人きりで観光地を巡るという方法で。
 慣れないことをずっと毎日しているけども、どこか充実していて、疲れるという感じでもない。
 ただただ楽しいんだ。
 こんなことをしていてもいいのかと思うくらいに、ただただ楽しくて。
 語彙消失するくらい、何かもう感無量というか。
 そんな日々を当たり前のように過ごしている。
 全然当たり前じゃないのに。
 久しぶりに俺は一人だ。
 一人で家にいる、時も、真凛や瑠璃から主にラインが届く。
 昇介はラインでは二枚目の線なので、あまり喋ったりしないが、真凛や瑠璃からは逐一行動の報告が届く。
 別にそんなこと話す必要も無いだろということがどんどん送られてくる。
 俺はこれをどこまで返信すればいいか分からないので、一応全部にコメントを送っている。
 この距離感がバグっていたら嫌だけども、送ってくるほうも送ってくるほうなので、もうあんまり気にしないようにしている。
 そんな感じで当たり前の日々を過ごしている。
 全然当たり前じゃないのに。
 まるで昔からそうだったようにやっている。
 それが本当に胸が熱くなるほどの喜びを感じていて。