絹のような長い髪が陽光に照らされて、俺のとなりで揺れていた。 髪に触れれば「なぁに」と目を細められて、 頭を撫でれば「それ、好き」と気持ち良さげに目を閉じる。 ずっと抱いていた疑問の答えが、ようやくわかった。 馬鹿げていて、くだらないことでも、君がころころと笑うから。 脆くて細かったはずの糸を、絶対に離すまいと君が引き寄せてくれるから。 これからもずっと、俺は君の瞳に囚われている。 たとえば愛になるとして fin.