花稲みのりは3歳からの幼馴染であるレオに恋心を抱いていた。歌手の夢を持つレオは、中学卒業と共に海外へ旅立つ。

　みのりも幼少期はレオと同じ夢を抱くも、クラスメイトから音痴の烙印を押された事により歌う事から逃げていた。

　もし歌えていたら、今もレオの側にいられたのかな？　とか、本当は歌いたい気持ちを持っていたが前に進めずにいた。

　レオも何度もみのりを歌の道へ歩んでもらおうと言葉をかけるも、みのりの気持ちを変えることは出来なかった。

　レオが海外へ旅立った3年後。友人に誘われ路上ライブを見に行くみのりは、レオと思しき青年と出会うのだが──。

表紙は、ノーコピーライトガール/フリーイラストギャラリーより使用させてもらいました。