私がオロオロしていると紬くんがニコニコと白浜くんに声をかけた。
「こんにちは、生徒会長」
「こんにちは。俺に何か用?」
白浜くんが目をかすかに細くする。
紬くんは笑顔のままこう言い放った。
「会長、僕、五十鈴先輩に告白しました」
わあっ!?
ちょっと、何で今そんなこと白浜くんに言うの!?
「ふーん、どうしてそれを俺に?」
怪訝そうな顔をする白浜くん。
だよねえ。
紬くんは笑みを浮かべたまま答える。
「宣戦布告です」
「ちょ、ちょっと、紬くん」
白浜くんはそれに対し、口元に笑みを浮かべたままうなずいた。
「……そう」
「返事は、閉会式まで待つって言っています。楽しみですね、どちらが勝つか」
「そうだね、楽しみだね」
二人の間に、バチバチと火花が飛んだ……ような気がした。
なぜだかとっても楽しそうな様子の白浜くん。
もう、どうしてこうなっちゃうの……?