私がお昼ご飯を食べ終わり、生徒会室から出ると、廊下に綾瀬さんが立っていた。
まさか、ここで私のことをずっと待っていたの?
私が困惑していると、綾瀬さんは私の手を引いた。
「五十鈴さん、ちょっといいかな」
そう言った綾瀬さんの顔は笑顔だけど、ほんの少しこわばっていた。
「え? あ、はい……」
「ちょっとこっちへ来て」
問答無用で綾瀬さんに腕を引かれ連れていかれる。
私は綾瀬さんに連れられて、廊下の隅にやってきた。
「私に何の用ですか?」
恐る恐る尋ねると、綾瀬さんはふうと息を吐いた。
「決まってるじゃない。白浜くんのことよ。もうすぐ文化祭があるのは分かってるよね?」
「……はい」
「なら話は早いけど、文化祭を成功させるのは、白浜くんの入学当時からの夢なの」
綾瀬さんが言うには、白浜くんは一年生のころから綾瀬さんと一緒に裏方として体育祭や文化祭、キャンプなど学校行事の手伝いをしてきたらしい。
「そのころから白浜くんは『いつか俺も生徒会長になって学校行事を成功させたい』って言ってたわ」
へえ、そんなに昔から……。
まさか、ここで私のことをずっと待っていたの?
私が困惑していると、綾瀬さんは私の手を引いた。
「五十鈴さん、ちょっといいかな」
そう言った綾瀬さんの顔は笑顔だけど、ほんの少しこわばっていた。
「え? あ、はい……」
「ちょっとこっちへ来て」
問答無用で綾瀬さんに腕を引かれ連れていかれる。
私は綾瀬さんに連れられて、廊下の隅にやってきた。
「私に何の用ですか?」
恐る恐る尋ねると、綾瀬さんはふうと息を吐いた。
「決まってるじゃない。白浜くんのことよ。もうすぐ文化祭があるのは分かってるよね?」
「……はい」
「なら話は早いけど、文化祭を成功させるのは、白浜くんの入学当時からの夢なの」
綾瀬さんが言うには、白浜くんは一年生のころから綾瀬さんと一緒に裏方として体育祭や文化祭、キャンプなど学校行事の手伝いをしてきたらしい。
「そのころから白浜くんは『いつか俺も生徒会長になって学校行事を成功させたい』って言ってたわ」
へえ、そんなに昔から……。