白浜くんと一緒に病院に?
そりゃ、一人より白浜君と一緒のほうが心強いけど……。
「でも、どこの病院かも分からないし」
「叔母さんにもう一度連絡してみたら?」
「あ、そっか」
どうしてそんな簡単なことが分からなかったんだろう。
私って本当に馬鹿だ。
私は慌ててスマホを取り出し、叔母さんに連絡をとろうとした。
どうしよう。手が滑って中々文字が打てない。
心臓が嫌な音を立てる。
やっとの事で「お母さんの入院している病院はどこ?」と送ったんだけど、叔母さんからの返信はない。
それならと電話をかけてもいっこうに繋がらない。
「どうしよう、白浜くん。返事が来ないよ……」
「ひょっとしたら今、病院に向かってる最中なのかもね」
と、そこで白浜くんは少しうつむいて考えこむような仕草をしてこう尋ねてきた。
「そういえば、五十鈴さんの実家ってどの辺?」
「えっと、山中町」
「お母さんの職場もその辺なの?」
「うん」
「……確か、花のお母さん、救急車で運ばれたって言ってたよね。なら、山中総合病院じゃないかな。あの辺で救急外来やってるのってそこぐらいだし」
「あっ」
そっか。そう言われてみれば、叔母さんも総合病院って言ってような気がする。
さすが常に学年一位の白夜くん。頭の回転が私とは違うや。
「そうかも。でも山中町って結構遠いし、どうやって行くの?」
私の問いに、白浜くんは少し考えたあとでこう答えた。
「それなら、寮母さんに相談してみよう」
そっか、寮母の谷さんなら車を持っているかもしれない。
「うん、そうしよう」
私たちは、二人で部屋を出て寮母さんの部屋へと向かった。
そりゃ、一人より白浜君と一緒のほうが心強いけど……。
「でも、どこの病院かも分からないし」
「叔母さんにもう一度連絡してみたら?」
「あ、そっか」
どうしてそんな簡単なことが分からなかったんだろう。
私って本当に馬鹿だ。
私は慌ててスマホを取り出し、叔母さんに連絡をとろうとした。
どうしよう。手が滑って中々文字が打てない。
心臓が嫌な音を立てる。
やっとの事で「お母さんの入院している病院はどこ?」と送ったんだけど、叔母さんからの返信はない。
それならと電話をかけてもいっこうに繋がらない。
「どうしよう、白浜くん。返事が来ないよ……」
「ひょっとしたら今、病院に向かってる最中なのかもね」
と、そこで白浜くんは少しうつむいて考えこむような仕草をしてこう尋ねてきた。
「そういえば、五十鈴さんの実家ってどの辺?」
「えっと、山中町」
「お母さんの職場もその辺なの?」
「うん」
「……確か、花のお母さん、救急車で運ばれたって言ってたよね。なら、山中総合病院じゃないかな。あの辺で救急外来やってるのってそこぐらいだし」
「あっ」
そっか。そう言われてみれば、叔母さんも総合病院って言ってような気がする。
さすが常に学年一位の白夜くん。頭の回転が私とは違うや。
「そうかも。でも山中町って結構遠いし、どうやって行くの?」
私の問いに、白浜くんは少し考えたあとでこう答えた。
「それなら、寮母さんに相談してみよう」
そっか、寮母の谷さんなら車を持っているかもしれない。
「うん、そうしよう」
私たちは、二人で部屋を出て寮母さんの部屋へと向かった。