青春・恋愛
完

- 作品番号
- 1714301
- 最終更新
- 2024/01/12
- 総文字数
- 21,198
- ページ数
- 7ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 4
- あらすじ
- 罪悪感を抱えて生きている高校生・雪城月乃は、真夜中の散歩中にクラスメイトの小鳥遊涼に出くわす。
「本当に、小鳥遊くん……? クラスメイトの、小鳥遊涼くん?」
「そうだけど、はははっ、なにその反応! 雪城、もしかして寝ぼけてる?」
明るく快活な笑顔を浮かべる涼。
いつもの無愛想で不機嫌な彼らしくない雰囲気には、ひとつの嘘が隠れていた。
これは、真夜中の邂逅から始まる恋と成長の物語。
この作品のレビュー
兄が自分の人生を犠牲にしたことで手に入った自由。
それは自由なんかではなくて。
だけど兄に本音を言うこともできなくて。
1人で抱えきれない感情は、真夜中、クラスメイトと出会うことで変化していく。
ところどころ違和感が散りばめられていて、こちらがそれに気付くと、主人公と同じく“謎”に対する“答え”を探す。
それは青春ミステリのようで、一気に物語に引き込まれました。
また、本来なら綺麗事となり、覚めてしまいそうな言葉も、彼女が言うから、心からの言葉として伝わってくる。
彼女が必死に訴えている姿が目に浮かびました。
物語の展開、彼らの関係性。そのすべてが絶妙で、最後まで楽しむことができました。
2人が前を向いて進んでいきそうな締めくくりも素敵でした。
この作品の感想ノート
初めまして!突然の訪問失礼します!
僭越ながら、感想を残させて頂きます!✨
私もそうであるように、多くの方が自分のために生きようと必死な人生で、そうは思っても、誰かの顔を伺ったり、思い通り行かなかったりと、自分本位になれない場面が多々あります。
でも、何も考えずに、素直に笑ったり、誰かのために怒ったり、自分のために泣いたり。そういうひとつひとつの感情は自分だけのもの、それはある意味、自分本位の表現で、そういった、他愛のないが、実は自分らしく、そして、人生の大きな実りなのだと、この作品を読んで感じました!
雪城ちゃんの、罪悪感は、お兄様が優しければ優しいほど膨れるばかりで、きっと苦しい日々だったと思いますし、自分を制限する理由にもなっていたと思います。
同じく、小鳥遊くんの、行き場のない悲しみと苦しみが、やがて自分を締め付ける、そんな迷走も切なくて、2人の結びが、やがて2人らしさになって、そんな負の感情を、少しずつ、自分たちのらしさに溶け込んでいって欲しいなと感じました!
一人称の相違や違和感を徐々に回収していく、ストーリーラインにも感服しました!(о´∀`о)
素敵な作品、お時間をありがとうございました!
これからも、無理の範囲での活動、頑張ってください🍅
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