【原文】

ほむる人そしる人、共に世にとどまらず
伝え聞かん人、又又すみやかに去るべし
誰おか恥じ、誰にか知られんことを願はん

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【現代版訳】

 ――教室にて。

「おやリリカ、どしたの」
「なんか私、最近隣のクラスの奴らに悪口言われてるみたい……」
「ふーん。でも、そんなことで落ち込むなんて珍しいじゃん。明るさだけが取り柄なのに」
「ひどい! あたしだって悪口言われたら落ち込むよ!!」
「うーん……でもさぁ、リリカはその子たちと仲良くしたいの?」
「え? いや、そういうわけじゃないけど……」
「ならべつに嫌われてもよくない?」
「まぁ……」
「そもそも卒業したら絶対会わないだろうし。仲良くしたい子たちじゃないなら、そんな子たちに好かれなくても、べつによくない?」
「……たしかに」
「まわりだって他人のことそんな気にしないよ! 変な噂流されたってすぐ落ち着くって。だから気にすんな」
「アカネ〜!! マジで好き」
「知ってる」

 ――本鈴。

「次って」
「リリカがきらいな数学」
「チィッ!」

 ※悪口を言われたら恥ずかしいし悔しいけれど、言ったひとも聞いたひともすぐに死ぬから気にしなくてよし。