【原文】
人は、かたち、ありさまのすぐれたらんこそ、あらまほしかるべけれ。しなかたちこそ生れつきたらめ、心はなどか、賢きより賢きにも、移さば移らざらん。
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【現代版訳】
――教室にて。
「サクラってさ、ちょー可愛いよね」
「性格最悪だけどね」
「イワトさんってさ、めっちゃいい人だよね。宿題見せてくれるし」
「そだね。美人じゃないけどね」
サクラ→美少女だけど性格ブス
イワトさん→ブスだけど性格美人
モテるのは……。
「そういやサクラ、また新しい彼氏できたんだってね」
「「…………」」
「……やっぱ、外見って大事ってことだよね」
「それな」
「世知辛いなぁ……化けるしかないか」
「あのね、リリカ。化粧だって限度がある。今さら骨格は変えられないのよ!」
「じゃあどうすれば!! こうなったら整形……」
「心を磨け、心を! ブスが気にならないくらいに!」
「それはそれでちょっと複雑……」
――本鈴。
「次数学だ」
「だる〜」
※見た目より心を磨け。