世界中どこにだって、幸せがあるのと同じくらい自然に差別がある。
見た目や能力、家柄に髪色、思想に趣味、性別や年齢。
人間はどこに対してもこじつけていとも簡単に差別をする。

差別を受け、世間一般の世界で生活できなくなった者は
一人であることに差別の理由を見出し
束になればきっとと希望と恨みを持って集まった
そして自分を見下した奴への報復を目指す者、親の敵をとる者、自分の果たせなかった目的を子供にやらせようとする者など様々な使命を持つものが生まれた。
俗に言う「ダークヒーロー」の始まりであり、夜の世界の構築の起源である。

段々とその権力は膨れ上がり、気づけば昼の者たちの手に負えないほどになっていた。
夜の世界、裏の世界に傾いた国の勢力。
その存在を恐れた昼の人々によってかつて夜の人が集った場所は「無法地帯」と呼ばれるようになり、夜の人々はその中でも都市部を「市場」と呼ぶようになった。