分かってはいた。
この契約がとても危険なことを。
万が一にも自分の存在が隠世に知られたら…でも白夜様と共にこれからを隠世で生きていくことは決して楽な道のりではない。それは覚悟していたことだ。
彼の存在は大きすぎる。
それは時雨も十分理解している。
「私…白夜様が好きなの」
契約があろうとなかろうと。
その気持ちに変わりはない。
今後何が起きてもずっと一緒にいる。
そう約束したんだから。
「確かに白夜様は自由奔放だし。性格も悪くて、意地悪で、変態で、ムカつくとこもある。でも人を見る目は誰よりも真剣で。強く正しいと思う道に手を差し伸べてくれる。白夜様は本当は誰よりも周りを見ていてくれるの」
「…それでも呪いは消せない」
「分かってる。この契約が危険なことぐらい。でもどんな理由があれ、一緒に生きると約束したの。白夜様一人を置いて現世に戻ることはできない」
「…時雨殿」
「ごめんね。気持ちは嬉しいけど。それでも私は白夜様と共に生きていきたいの」
時雨は青龍を真っ直ぐに見つめそう答えた。
それには青龍も苦しそうな顔で俯けば何も話さなくなってしまった。
ごめんね。
自分の為を思い言ってくれたことは嬉しかった。
でもやっぱりダメなの。
例えこの契約にどんな理由があろうと。
白夜様の側を離れるつもりはない。
愛してると言ってくれた。
だから彼を信じ続けたい。
「…僕は時雨殿の眷属。眷属は主のご意思に従うのが役目」
「…青龍」
「貴方がそう仰るのでしたら。これ以上、僕からの干渉は致しません。ですがこれだけは覚えておいて下さい。僕はあくまで貴方様にお仕えする神獣。あの鬼を認めた訳ではありません。何か変な動きを鬼が見せれば容赦なく貴方を現世に戻します」
「…分かった」
青龍は白夜様に納得がいっていないよう。
でもどうしてそこまで彼を毛嫌いするの?
隠世に私がいて体に害を及ぼすのを心配するのは分かる。
だがそれが白夜様を嫌う理由とするのは何か浅い。
これではまるで、、、
邪気というよりは白夜様と私を引き剝がそうとしているみたいではないか。
「ふぅ…どうやらまだ上手く体が安定しないようです。この姿を保つのも難しくなってきました。一旦元の姿に戻りますね」
青龍が呟けばポンっと音がして目の前に煙が立ち込めた。
だが煙は直ぐに晴れ、代わりにいたのは一匹の小さな青い龍だった。
「わあ、綺麗…」
ふわりと浮遊する青龍を観察する。
鱗は光に反射して青から銀へとグラデーションを変え美しく光り輝いている。長く艶のある銀色の触角に頭から生える二本の逞しい角。金色の手と脚。
よく見れば手には青色の玉水晶を持っていた。
これが青龍の姿か。
人型の時とはまた違って綺麗な姿をしている。
しばしその姿を堪能していれば青龍が時雨に近づく。
ためらうことなくシュルシュルと腕に巻き付けば、ここが定位置とでも言いたげに自分の体を巻き終える。
「ふふっ、ミニ青龍も可愛いね」
「ここが一番落ち着くのですよ」
龍の姿になっても声は出せるようだ。
その頭を優しく撫でると青龍は気持ち良さそうに目を細めた。
この契約がとても危険なことを。
万が一にも自分の存在が隠世に知られたら…でも白夜様と共にこれからを隠世で生きていくことは決して楽な道のりではない。それは覚悟していたことだ。
彼の存在は大きすぎる。
それは時雨も十分理解している。
「私…白夜様が好きなの」
契約があろうとなかろうと。
その気持ちに変わりはない。
今後何が起きてもずっと一緒にいる。
そう約束したんだから。
「確かに白夜様は自由奔放だし。性格も悪くて、意地悪で、変態で、ムカつくとこもある。でも人を見る目は誰よりも真剣で。強く正しいと思う道に手を差し伸べてくれる。白夜様は本当は誰よりも周りを見ていてくれるの」
「…それでも呪いは消せない」
「分かってる。この契約が危険なことぐらい。でもどんな理由があれ、一緒に生きると約束したの。白夜様一人を置いて現世に戻ることはできない」
「…時雨殿」
「ごめんね。気持ちは嬉しいけど。それでも私は白夜様と共に生きていきたいの」
時雨は青龍を真っ直ぐに見つめそう答えた。
それには青龍も苦しそうな顔で俯けば何も話さなくなってしまった。
ごめんね。
自分の為を思い言ってくれたことは嬉しかった。
でもやっぱりダメなの。
例えこの契約にどんな理由があろうと。
白夜様の側を離れるつもりはない。
愛してると言ってくれた。
だから彼を信じ続けたい。
「…僕は時雨殿の眷属。眷属は主のご意思に従うのが役目」
「…青龍」
「貴方がそう仰るのでしたら。これ以上、僕からの干渉は致しません。ですがこれだけは覚えておいて下さい。僕はあくまで貴方様にお仕えする神獣。あの鬼を認めた訳ではありません。何か変な動きを鬼が見せれば容赦なく貴方を現世に戻します」
「…分かった」
青龍は白夜様に納得がいっていないよう。
でもどうしてそこまで彼を毛嫌いするの?
隠世に私がいて体に害を及ぼすのを心配するのは分かる。
だがそれが白夜様を嫌う理由とするのは何か浅い。
これではまるで、、、
邪気というよりは白夜様と私を引き剝がそうとしているみたいではないか。
「ふぅ…どうやらまだ上手く体が安定しないようです。この姿を保つのも難しくなってきました。一旦元の姿に戻りますね」
青龍が呟けばポンっと音がして目の前に煙が立ち込めた。
だが煙は直ぐに晴れ、代わりにいたのは一匹の小さな青い龍だった。
「わあ、綺麗…」
ふわりと浮遊する青龍を観察する。
鱗は光に反射して青から銀へとグラデーションを変え美しく光り輝いている。長く艶のある銀色の触角に頭から生える二本の逞しい角。金色の手と脚。
よく見れば手には青色の玉水晶を持っていた。
これが青龍の姿か。
人型の時とはまた違って綺麗な姿をしている。
しばしその姿を堪能していれば青龍が時雨に近づく。
ためらうことなくシュルシュルと腕に巻き付けば、ここが定位置とでも言いたげに自分の体を巻き終える。
「ふふっ、ミニ青龍も可愛いね」
「ここが一番落ち着くのですよ」
龍の姿になっても声は出せるようだ。
その頭を優しく撫でると青龍は気持ち良さそうに目を細めた。



