遺れ拾うは、恋心

青春・恋愛

矢田川いつき/著
遺れ拾うは、恋心
作品番号
1712960
最終更新
2023/12/26
総文字数
4,658
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
1

伝えたい気持ちがある。

でも、普通の言葉ではとても言えない。

だからこそ、人は別の手段に心を託す。

届いてほしいという願いも、そっと一緒に添えておく。

きっとそれは、今も昔も変わらない。

どこかに遺れた心を拾って、綴り直した気持ちの束を、ぜひ紐解いてみてください。



※本作は、『拾遺和歌集』の編纂過程及び『拾遺和歌集』に登場する有名な和歌を、私なりに新釈したものです。

【新釈古典】
⚪︎『拾遺和歌集』
(登場和歌/登場順)
 ・春きてぞ 人もとひける 山里は 花こそ宿の あるじなりけれ(右衛門督公任)

 ・滝の糸は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて 猶きこえけれ (右衛門督公任)

 ・忍ぶれど 色に出でにけり 我が恋は ものや思ふと 人のとふまで(平兼盛)

 ・恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人しれずこそ 思ひそめしか(壬生忠見)

 ・足曳の 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝ん (人麿)

 ・音にのみ 聞きつる恋を 人しれず つれなき人に ならひぬるかな (よみ人しらず)

⚪︎(おまけ)『玉葉和歌集』より
 辛ければ かくてやみなんと 思へども 物忘れせぬ 恋にもあるかな(花山院)
あらすじ
提出締切まで、あと2時間弱。
月明かりが照らす春の夜に、心にモヤモヤと漂う煩い事に気を取られ、「SNS」をテーマにしたレポート宿題を忘れていた“俺"は、急いでアプリを開く。
いつも見ているSNSのタイムライン。
なんてことないはずの投稿を眺めているうちに、“俺"はあることに気づく。
忘れようとしていた気持ちを拾った先は、果たして。

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