そろそろいつも寝る時間になっちゃう……。
デートの日程が決まり、布団の上に戻ったせいもあってか急に眠気が襲ってきて、ウトウトしてしまう。
いつも日付が変わる頃に寝ているから、勝手にまぶたが重くなっていく。だけど遥陽さんとの電話をやめたくなくて言わなかった。
「遥陽さん、いつも何時に寝てますか?」
『俺?俺はいつも12時過ぎかな。あまり遅い時間に寝ないように気をつけてるけど。初優ちゃんは?』
ウトウトしながら聞いた質問に遥陽さんが返してくれた。遥陽さんも12時頃に寝てるんだ。
じゃあそろそろ電話を終わらせなきゃな……。
でも、もっと声が聞きたい……。
「私も12時頃に寝てます……」
気持ちとは裏腹に眠気には勝てず、語尾の終わり頃には声が聞けかけていた。やばいと思いながらも重いまぶたはなかなか上がらない。
遥陽さん、すみません……。
『初優ちゃんも同じくらいに寝るんだ。じゃあそろそろ寝ないとね』