俺の、彼女……。
言われて気づいた言葉を頭の中でリピートする。私、遥陽さんの彼女だ。
まだ実感はあまりないけど、遥陽さんの彼女になれて幸せと感じることはたくさんあった。今もそうだ。
『それよりも覚悟しときなよ?』
「覚悟?」
遥陽さんの話を黙って聞いていると、ふとそんなことを言われる。なんのことか分からず、聞き返した。
覚悟って、なんの覚悟だろう……。
『俺に溺愛される覚悟だよ。思いっきり愛するから、覚悟してって話』
「……遥陽さん!?」
遥陽さんがとんでもないことを言い出すもんだから思わず大きな声を出してしまった。
自分の部屋に響く自分の声。
私は恥ずかしさのあまりパクパクと口を開けたり閉じたりしていた。
だけど顔は熱くて今にも火が出そうなほど。
多分私の顔は今真っ赤。
『ふはっ。いい反応』
「……遥陽さん、楽しんでます?」