映画が終わり、近くのカフェに入って少し遅いランチタイムにした。
お昼よりも混んでいなくてすんなり入れた。
「映画、良かったね」
「はい!キュンキュンしました!」
テーブル席で向かい合って映画の感想を言い合った。あんなところがキュンとした、とかヒーローとヒロインが最後結ばれて良かったとかそんな感想。
私は楽しめたけど、遥陽さんはどうだったかな。
「少女漫画の実写化だけあってキュンとしたね。今まで見た恋愛映画の中でも1番好きかもな」
「遥陽さんって恋愛映画よく見るんですか?」
「うん。割とよく見るかな。あとは恋愛もののアニメとかも」
「意外ですね!」
遥陽さんの話を聞いて驚いた。だって男子って恋愛より戦闘とかの方か好きなのかと勝手に思い込んでいたから。
身近なクラスメイトの男子とかも戦闘系が好きだったからなおさら。
「そんなに?」
「はい!」
不思議そうに首を傾げている。