逆に質問されるなんて思わなかったから、戸惑ってしまう。自分の願い……。
今まで考えたこと無かったな。
しばらく考え込んでいると眺めている空が徐々に明るくなっていく。綺麗な澄み切った朝空が目の前に広がった。
「俺は……初優ちゃんのそばにいたいって願うかな」
「え?」
ぼーっとしているとふと遥陽さんが呟いた。聞き間違いかなと思って顔を遥陽さんに向ける。
だって、私のそばにいたいだなんて……。
そんなの、嘘に決まってる。まだ知り合って間もない女の子のそばにいたいなんて普通遥陽思わないはず。
なのに……遥陽さんは、何故か顔を赤くしながら私を見ている。
「まぁ、まだ知り合って少ししか経っていないからこんなこと思われても迷惑だろうけど……」
まるで私の心を見透かされたかのような言葉に一瞬ドキッとする。
だけどその事に気づかない遥陽さんは言葉を続けた。