しばらく後ろを歩いていると遥陽さんが立ち止まり、目的地を指さす。行き先を知らなかった私はその建物の看板を見て、少し驚いた。



「プラネタリウム……?」


「そう。なんかね、ここのプラネタリウムの流星群、とても綺麗なんだって。俺も初めてなんだけど初優ちゃんとゆっくり星を見るのいいなと思って」



遥陽さんは少し恥ずかしそうに笑う。


プラネタリウム……か。いつぶりだろう。星を眺めるのが好きな私。よく部屋の窓から星を眺めていたことを思い出す。



「いいですね!私、星大好きなので嬉しいです!」



自分の思っていることを素直にいった。そしたら遥陽さんは安心したようにほっとした表情を浮かべている。



「喜んでもらえて良かった。じゃあ早速中に入ろう」


「はい!」



遥陽さんのあとについて、プラネタリウムの会場に入る。中にはプラネタリウム限定のショップや、解説付きの星のプレートがたくさんあった。