『返事遅れてすみません。デートのお誘いありがとうございます!私で良ければぜひ日曜日に会いたいです!』


そう文字を打って送信ボタンを押す。


するとひと仕事終えたみたいに緊張から解放され、やっと一息つくことが出来た。


スマホを放り投げ、ベッドに横になる。


私が、デート……。


電話では上手く話せたけど実際会って話すとどうなるんだろう。返事をしたはいいものの、また別の不安に襲われる。


枕に顔を埋めながら、デートのことを考える。


ーブー、ブー……。


そのまましばらく寝転がっているとベッドに放り投げたスマホが急に震え出した。私はびっくりして慌ててスマホを手に取り、画面を見る。



「え、で、電話!?遥陽さんから!?」



画面には遥陽さんからの着信中という文字が表示されていた。ゴクリ、と息を飲み込み、出ない訳にはいかないので応答とボタンをタップ。


耳にスマホを当てると、遥陽さんの優しい声が聞こえた。