「……え?」
そのメッセージを凝視して、思わず小さな声が出てしまった。はっとして顔を上げるがお父さんとお母さんは話し込んでいて私の声に気づいていない。
その事にほっとしつつ、私はまたスマホに目を落とした。
『今度の日曜日、良かったら会わない?そろそろ初優ちゃんに会ってお話したいんだ』
そんなメッセージが画面に表示されていた。
私はポカン、としながらその内容を理解するのに精一杯だった。
「ごちそうさま!」
「初優、デザートは?」
「いらない!ごめん、部屋戻るね!」
その後、メッセージのことで頭がいっぱいになったけどなんとか夕ご飯を食べ終え、食器を片付ける。
お母さんにデザートがあるって言われたけど食べることを拒否してすぐに部屋に駆け込んだ。
「ど、どうしよう……こ、これってデート……」
ドアを閉めた瞬間、ぶわっと変な汗が身体中から出てきて再び混乱した。