「か、可愛いって連呼しないでくださいよ……!言われなれてないんです……」



あまりにも遥陽さんが“可愛い”ってたくさん言うから言ってしまった。褒められて嬉しいはずなのに、素直じゃないな……。


私、今きっと可愛くないことを言った。


遥陽さん、がっかりしないかな。



『えー、俺はずっと初優ちゃんに可愛いって言うと思うなぁ。まだ会ったことないけど俺の可愛いセンサーが反応してるし』


「なんですか?それ」



遥陽さんの言っている意味が分からず、吹き出してしまう。とぼけているのか本気で言ってるのか分からないけど楽しいからまぁいっか。


なんだか遥陽さんの声を聞いてると安心して落ち着く……。


私はスマホを握りながらベッドに寝転がる。



『まぁこれは俺だけわかってればいいか』


「え?」



耳からスマホを少し話した時になにか話していたけど上手く聞き取れなかった。


だから聞き返したのに、それ以上は何も言ってくれない。