ご飯を食べてる間もソワソワして落ち着かなかった。
その後お風呂に入って、髪を乾かしてる間もずっと遥陽さんとの電話のことを考えていて、なんとも言えない不思議な時間だった。
何もしてないと落ち着かなかったので宿題をした。
でもやっぱり落ち着かなくて、スマホをチラチラと見てしまう。
遥陽さんの声が聞ける時間まで刻一刻と迫っていた。そして夜8時55分。ベッドに座り、スマホを握ってスタンバイしていると遥陽さんからメッセージが届く。
『そろそろ9時だけど電話しても大丈夫?』
スマホをじっと見ていたはずなのにメッセージを受信したことにびっくりしてスマホを落としそうになった。
……危ない危ない。
電話をするだけなのにこんなにドキドキして、テンパって。少し、面白いなと思った。
『大丈夫ですよ!』
『本当?じゃあ電話かけるね!』
返事を打つとすぐに返ってきて、気持ちを落ち着かせる暇なくスマホが震え出した。