塾の講師から言われて気づき自分のアホさ加減に呆れた。


授業のコマを見てみるとその日は6時頃に終わる予定になっている。これじゃあ夏祭りの待ち合わせ時間に間に合わない。


そのことを初優に話そうとしたけどその日はいろいろと予定があり、連絡することができなかった。


午後になり間もなくして授業が始まり連絡する間もなく夏祭りの待ち合わせ時間になった。その時からソワソワと落ち着かなかったがどうすることもできない。


そして、俺は授業が終わるのと同時に塾を飛び出し、優希にメッセージを入れる。


電車に乗り込み、初優にもメッセージを入れた。


だけど返信は来ない。


スマホを片手に急いで待ち合わせ場所に向かうが、その時はもう遅かった。優希たちはいなくて、初優1人で待っていた。


恐る恐る声をかけるけど、初優は俺を見るなり泣きながら怒りをぶつける。


こうなってしまったのは俺のせいだし、怒るのも無理はないと思った。だけど話を聞いて欲しくて腕を掴む。