まだ初優から話は来ていないので、そのことを聞いてうーん、とうなる。


夏祭りには行きたいと思っていたけど、初優はどうだろうか。最近連絡は取っていないから、夏休みの日程とか全然話し合えていない。


たくさん出かけるつもりだったけど勉強もあるしな。



「考えとく。初優から話を聞いたら行くよ」


「おー、了解。じゃあ彼女に言っとくわ」



優希はそう言うとじっと俺を見つめる。



「……なんだよ」


「いや、お前ら大丈夫か?と思って」


「は?」



その視線に耐えきれず、不機嫌そうに聞くと優希は心配そうにする。


こんなことを言われるなんて思っていなかったから一瞬頭の中が真っ白になる。



「付き合ってそろそろ半年たつじゃん?喧嘩とかないんかなって思って。それに、最近彼女の話しないし」


「………」



鋭いことを言われて押し黙る。


喧嘩はないけど、話をしていないことに気づいたのか。


図星だな……。