写真を見て、一瞬で持っていかれた。


本当にそんな気持ちを持つつもりなんてなく写真を見たはずなのに、心臓は正直で大きく反応する。


可愛くて守りたくなるような、そんな女の子。


……というのが、後に彼女になる初優の第一印象だった。多分一目惚れだと思う。


じっと写真を見ながら、この子と繋がりたい。


色んなことを知りたいと思ってしまった。



「…………」


「おーい。大丈夫か?なんか顔赤いぞ?」


「はっ?」



思わず写真に見入ってしまい、黙り込む。それを見た優希に突っ込まれた。



「ふはっ。お前、分かりやす。どうする?彼女に頼んで連絡先教えてもらおーか?」



そんな俺を見て笑う優希は、なんか少し楽しそう。なんかイラッとしたけど、そんなのどうでも良くなるほどその言葉に食いついた。



「……お願いする。俺、この子のこと知りたい」


「珍しく遥陽が素直だな。わかった。後でメッセージ入れとくわ」